小型二輪車が普通免許で運転できる?規制緩和はあるのか

小型自動二輪車
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平成28年9月21日のヤフーニュースで、二輪の免許制度緩和についての記事が配信されました。

これは「普通免許を取得すると、自動的に125ccのバイクも運転できるように免許制度を緩和する」という内容です。
調べてみると、9月17日に経済産業省の自動車課長が神戸市で開催された「BIKE LOVE FORUM」の中で言ったようですね。

現在、125ccのバイクは普通二輪免許(小型限定)が必要です。
本当に普通免許で小型二輪車が運転できるように緩和することができるのか、問題点を考えてみました。

小型二輪車を2時間で運転できる?

自動車学校で行っている原付教習は、普通車の教習の合間に2時限行っているところが多いと思います。(原付教習は任意なので行っていないところもあります。)
その2時間で原付の運転の習得ができています。

では小型二輪車はどうか…
小型二輪車は、操作が原付に比べて複雑になります。特に小型二輪MTの場合、クラッチ操作とかチェンジ操作をしなくてはいけません。

普通免許のATを希望した人が小型二輪車のMTを乗るとすると、まず「クラッチとは何か?」から始めなければいけません。それじゃあ、乗る人も教える人もたいへんです。

さらにたいへんなのは、小型二輪車MTの操作は複雑だということです。左右の手足がそれぞれ違う操作をしなくてはいけません。

  1. 左手はクラッチレバー
  2. 右手は前輪ブレーキ
  3. 左足はチェンジペダル
  4. 右足は後輪ブレーキ

です。そのため、小型二輪車の習得には時間がかかり、

  • 小型二輪車MTで技能教習12時限
  • 小型二輪車ATで技能教習 9時限

というように原付よりもかなり多くなっています。(所持免許なしの人と原付のみ所持している人の場合)
原付のように2時限で習得という訳にはいきません。

それから、小型二輪車と原付では出せる速度が全然違いますよね。原付は時速30キロで、小型二輪は時速60キロ。
右折方法も違っていて、原付は二段階右折で小型二輪が交差点の中心を通る右折。
走り方の違いも大きいですね。

これらのことから、普通免許で小型二輪車も乗れるようにするのであれば、教習時間を増やす方向で考えないと危険だと思います。

でも、そうすると今度は普通車しか絶対に乗らないという人にとっては迷惑な話になるんですよね。教習時限数が増えるというこは、教習料金が上がることにもつながるし。

  • 現行の教習時限数のままで小型二輪車を乗れるようにする → 小型二輪車の練習不足が心配
  • 教習時限数を増やして小型二輪車を乗れるようにする → お金と時間がかかってしまう

私が考えるとデメリットばかり頭に浮かんでしまいます。

でも、経産省の自動車課長は「運転技術のレベルを落とさず免許取得を容易化する警察庁への提案を上げた」ようです。
免許取得を容易化ってことは、授業数は増やさないのかな?

さすが課長!!

自動車学校が車両をそろえるのたいへんじゃない?

現在の自動車学校は原付教習を行っています。(任意なので行っていないところもあります。)
自動車学校には原付が何台か用意してあって、教官一人でたぶん6人くらいの教習生を教えています。

小型二輪車を運転できるようにするには、自動車学校が小型自動二輪車を人数分そろえる必要があります。つまり6台分。

さらに小型二輪車は原付に比べて転倒したときの車両本体の損傷が大きいと思われるので、車体に本体を守るガードを装着する必要もあります。

車両の購入、保管場所の確保、車両の保守… 自動車学校にとって負担になるんではないでしょうか。

それから、今自動車学校にある原付はどうなるんでしょう。無駄になるのかな。
小型二輪車と原付の選択制にするとか?

「普通免許で小型二輪車運転」は実現するか

小型二輪車を運転できる人が増えれば、小型二輪車の販売も上がるのかもしれません。(でも、そんなに効果あるかな?)

以前は普通免許があれば大型二輪車が運転できる時代がありました。小型二輪車くらいなら大丈夫ではないか、という意見もあるかと思います。
でも、今とは交通環境が違うし車両の性能も当然違いますから単純に比べられません。現在の交通環境や車両について改めて考える必要性があると思います。

また、高速道路での二輪車二人乗りが解禁や、二輪免許の聴力条件が撤廃など、二輪車はどんどん乗車できる範囲が広がっています。
今回の案が本当に実現させる気であれば、今までよりも大きな改革となります。慎重に検討してほしいですね。

個人的には、普通免許で小型二輪車が運転できるようにするのは現時点で反対です。
問題点が多すぎる気がします。

それから、この案が「二輪車の販売数を上げるために」ってところから始まっているのが腑に落ちないんですよね。経済は大事ですけど。

現実的に考えると、普通免許で小型二輪を運転できるようにするよりも、小型二輪免許の教習内容を工夫して教習時限数を少なくする方がいいのではないでしょうか。
免許取得するまでの時間が短くなれば料金も下がります。普通免許だけで十分という人は小型二輪免許を取らなければいい話です。

小型二輪免許の教習時限数を減らした上で、普通免許と小型二輪免許の同時教習っていう感じにすればどうかな。
でもあまり今と変わらないか…

まあ、今回の「普通免許で小型二輪運転」っていう案は、デメリット多いから反対意見が多いでしょうねー。
実現はしないんじゃないかなー、たぶん。


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柊にわか(ひいらぎ にわか)といいます。 自分が成長するのが好きな40代の男です。 パソコン、ジョギング、料理、お笑い、映画、ディズニー… ジャンルを問わず、興味をもったら首をつっこんでしまいます。 成長するのが止まったら自分の人生は終わりだろうなぁ。