二輪免許のクランクのコツ。これなら通過できる、という方法

二輪教習のクランクを攻略

二輪免許のクランクの苦手な人のために、これなら通過できるかなっていう方法を考えてみました。

クランクを通過できるようになるために、一番大切なことは何でしょうか。

それは…

私は目線だと思います。

上手く行かない人は、たいていは近くを見ています。(目線は下を向いている)

目線が下を向いていると、先の情報が入ってくるのが遅れます。
その場その場の対応をするので精一杯になります。

目線が正しければ、早めに次の情報を捕らえて次の動作の準備をすることができます。
これが、心の余裕にもつながります。

その違いは大きいですよ。

そこで、まず目線を改善し、その後で走行位置や速度調節を直していく方針で行こうと思います。

最初に基本のおさらいをして、それから通過方法を書いていきます。

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クランクの基本

クランクは2mの幅の道を通過する課題です。2mといっても、両側にパイロン(幅0.27m)が置いてあるので実際は約1.4mになんですけどね。

クランクならではの通り方があるので、おさらいしておきましょう。

車体をバンクさせない

二輪のクランクコース内は、パイロンが置かれていますね。なぜこんなジャマなことを?(T-T)

実はコース内のパイロンは、車体を傾けると接触するようにわざと置かれています。

狭くて車体を倒せないところを、ハンドル操作で走行することを目的としているんですね。この練習はクランクでしかしません。

何だか狭いし、車体も傾けてはいけないので難しく思えます。でも見方を変えると、S字やスラロームのようにアクセルで車体を起こしたりする必要はないんです。

最初は慣れませんけど、バンクさせずに通過するテクニックを頑張って身につけましょう。

通過位置は外側

クランクコースでは、通過位置が大切です。普通免許を持っている人は、普通車のクランクを通過したときのこと覚えてますか?

クランクの中の角を曲がるときに、外側に寄せてから曲がりましたよね。二輪車も同じです。

角を曲がるときは、外側に寄せておいた方が内側のパイロンに当たらなくなります。

普通免許を持っていない人も、外側に寄っておいた方が内側に当たりにくいの想像できますよね。

それから、出口が左折になっている場合は、出口で左に寄りすぎないように注意してください。

低速ギアを使う

ギアは低速ギアであればいいので、ローギアかセカンドギアのどちらかです。

どちらがいいかというと、最終的にはセカンドギアがお勧めです。ローギアよりも滑らかな走行ができます。

エンストが気になってセカンドは難しいと感じる場合はローギアを使うのもありです。

ブレーキ

ブレーキは、後輪ブレーキを使います。(前輪ブレーキは一切使いません。)

速度が出すぎたときに、後輪ブレーキをそっとかけます。

速度が落ちすぎてしまうとバランスが取りにくくなるので注意してください。自転車でもゆっくり過ぎるとバランスとるの難しいですよね。

ハンドル操作

クランクでは手でハンドル操作をします。

他の課題では、車体を傾けることによって自然にハンドルが切れていくので、手の力を使う感覚はあまりありません。

でも、クランクは車体を傾けないので、自分の力でハンドルを切りましょう。

左右にハンドルを切ると、二輪車は手に影響が出ます。

左にハンドルを切ると、左手が近くなって、右手が遠く
右にハンドルを切ると、左手が遠くなって、右手が近く

になりますよね。これがアクセルやクラッチ操作を安定して操作できなくしています。

右に曲がるのが苦手とか、左に曲がるのが苦手な人は、手の位置が違うが原因かもしれません。

ニーグリップ

ニーグリップはしっかりしておきましょう。膝でタンクを挟んでおくと、腕の力を抜くことができます。

腕(上半身って言ってもいいかな)の力を抜くとハンドル操作もスムーズにできます。他の課題にも言えますが、腕の力を抜くとかなり上達します。

目線

目線は進行方向を見ます。一点を見つめるということはなく、どんどん進むにつれて先を見ていきます。

これができるかどうかが一番問題です。

二輪クランクの目線

上のイラストで目線の動きを説明しますね。

  1. まず、1と2の場所(イラスト内の赤丸)では、「目線1」くらいが見えています。
  2. 3の場所では、「目線2」くらいの位置を見ます。
    目線が下を向いている人は、この場所で「目線1」をまだ見ていますよ。

  3. 5と6の場所では「目線3」くらいの位置が見えています。
    最初の角を曲がりながら、もう次の角が見えています。

  4. 7と8の場所では「目線4」くらいの位置を見ます。

  5. 9の場所では、出口の左折のための安全確認をします。
    2番目の角から出口が近いほど早めの確認が必要です。

  6. 10の場所では、左折方向を見ています。
    進行方向を早めに見ないとふらつきが出たりします。

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クランクを何とか通過する方法

では、ようやく本題です。まずは目線を正しく進行方向に向けることを目標としましょう。

それ以外は失敗覚悟でやりますよ!
パイロンを倒そうが、エンストしようがOKです^^

速度は入り口に入る前に落としておいて、クランクの中に入ったら細かいアクセルやブレーキは忘れちゃいましょう。

入り口付近

まず入り口に近づいてきたら、速度を落とします。

そのときの目線の位置に注意してください。入り口で目線が下を向き始めやすいですよ!「目線1」の方を見るのを忘れずに。

ギアはセカンドギアでできるのなら、セカンドギアで。

いつもエンストをしたり、速度が速くて失敗したりしますか?

それならローギアに変えてしまいましょう。ローギアにして、アクセルやクラッチは使わずに走行してしまいます。

ただ、速度が速いと感じたときだけ、後輪ブレーキで速度を落としてください。

このときブレーキをかけすぎると、アクセルもクラッチも使っていないのでエンストしてしまいます。ほんとに軽くかけるようにしてください。

入るのが難しいと感じたら、少し左から離れましょう。左折は左端に寄せるんですが、後でできるように頑張ることにします。

曲がり角

最初の曲がり角ですが、3の場所で「目線2」が視界に入っていなくてはいけません。

ここが難関です!

パイロンが視界に入ると、どうしてもパイロンに意識が向きやすいです。

前輪がパイロンにぶつかる人は、ぶつかる直前にどこを見ていたか思い出してみてください。おそらくパイロンや、パイロン近くの路面ではないですか?

ここでは余裕が無いと思いますが、目線だけはしっかりと先を見るようにしてください。目線は「目線2」でしたよね。

2番目の角は、最初の角を曲がってホッとするまもなくすぐ来ます。「目線4」を見るのが遅れないように気をつけてください。

イメージトレーニング
どうしても目線が遅れるのなら、歩いてイメージトレーニングするのも効果的です。
教官に「ちょっと歩いてみていいですか?」と聞いてみるといいですね。
言いにくいかな…

出口

そして、出口です。

出口は止まらずに出ようとすると、左右の安全確認が必要です。余裕が無ければ止まってしまいましょう。

2番目の角から出口が近い場合は、曲がりながら安全確認が必要になるところもあります。

実は出口は難しいです。

余裕の無いときは止まって確認しても仕方ありません。慣れてきたら「左右確認して止まらずに左折」に挑戦してみてください。

結果を振り返る

目線に注意して走行してみてどうだったでしょう。

パイロンに当たった人もいたと思います。でも、それは覚悟の上でしたからOKです。

それより、自分の目線がどうだったかが問題です。

すぐ前だけでなく、コースの全体が見えるようになりましたか?目線が上がれば視界が広がったはず。

これで上達するための下地ができました。

次の段階へ

目線が慣れたら走行位置を注意するようにしましょう。

曲がるときは外側に寄せるとパイロンに当たらなくなります。

ただし、せっかく目線が良くなったのに、元の目線に戻ってしまっては意味がありません。目線は先ほど練習したようにしながら、すこし外側を通過することを意識します。

ローギアで通過していた人は、セカンドギアに挑戦してみましょう。目線に慣れた頃にしてみると、案外できたりしますから。

最後に

すべて最初から上手くやろうとすると難しいです。

一番効果がありそうな目線から直していくことが成功への近道だと思います。

頑張って成功させましょう。

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